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■アパレル素材の基礎知識■


販売の現場でのお客さまからのご質問でいちばん多いのが、「これ、縮まない?」とか、「色落ちしない?」とか、「繊維」に関わることだと思います


そこで、アパレルでよく使われる素材、「繊維」について、基礎的なことを解説してまいります。


「繊維」は、大きく分けて「天然繊維」「化学繊維」に分類され、ここからさらに細かく分類されています。



代表的な繊維を表にしてみると、以下のようになります。




■代表的な繊維の分類と種類■

天然繊維 植物繊維 綿(コットン)
−亜麻(リネン)・黄麻(ジュート)・サイザル麻など
動物繊維 毛(ウール)−羊毛・モヘヤ・カシミア・アルパカ・アンゴラなど
絹(シルク)
化学繊維 精製繊維 テンセル
再生繊維 レーヨン
ポリノジック
キュプラ
半合成繊維 アセテート
トリアセテート
プロミックス
合成繊維 ナイロン
ポリエステル
アクリル
ポリウレタン


それぞれの素材の詳細な特徴などについては、専門書籍を読んでみてくださいね。



ここでは、お客さまからよくあるご質問別に、注意しておきたい繊維素材についてまとめてみたいと思います。



■よくある質問別の繊維一覧表■

○水洗いで縮む 綿(コットン)、毛(ウール)レーヨンポリノジックキュプラ
○シワになりやすい 綿(コットン)、レーヨンポリノジックキュプラ
○毛羽が立ちやすい 麻、絹(シルク)テンセル
○毛玉になりやすい 毛(ウール)、アクリル
○色落ちしやすい
○熱に弱い アセテート、プロミックスナイロンアクリルポリウレタン
○日焼けしやすい(白物) 毛(ウール)、絹(シルク)ナイロン
○アルカリに弱い 毛(ウール)、絹(シルク)、アセテートトリアセテートプロミックス
○塩素系漂白剤に弱い プロミックス、ポリウレタン
○水でシミになりやすい 絹(シルク)
○汚れがつきやすい ポリエステル、アクリル
○静電気が起こりやすい アセテート、トリアセテートポリエステル
○プリーツ性がない レーヨン、ポリノジックキュプラ


では次に、お客さまに販売するときのセールスポイント別にまとめてみると、以下のようになります。




■お客さまへのアピールポイント別、 繊維一覧表■

○強くて丈夫 綿(コットン)ポリエステルナイロンポリウレタン(ゴムに比べて)、ポリノジック(レーヨンに比べて)、テンセル
○吸水性がよい 綿(コットン)、毛(ウール)絹(シルク)レーヨンポリノジックキュプラテンセル
○熱に強い 綿(コットン)ポリエステルトリアセテート(アセテートに比べて)
○シワになりにくい 毛(ウール)ポリエステルナイロン
○感触がしなやか 絹(シルク)レーヨンポリノジックテンセルアセテートトリアセテートプロミックス
○ドレープ性がよい 絹(シルク)レーヨンポリノジックテンセル
○プリーツ性がよい アセテートトリアセテートポリエステルナイロン
○日光に強い キュプラプロミックスポリエステルアクリル
○保温性がよい 毛(ウール)、絹(シルク)、アクリル
○軽い アセテート、トリアセテートプロミックスポリエステルナイロンアクリルポリウレタン
○光沢がある 絹(シルク)、キュプラアセテートトリアセテートプロミックス


以上が、まずは知っておきたい「アパレル素材の基礎知識」です。


ただ、繊維メーカーさんも研究を重ね、毎年のように新しい素材を開発しています。


ですから、新しい素材の商品を仕入れたときには、その素材の特徴もしっかりアタマに入れておいてくださいね。



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